院長インタビュー

「田原形成クリニック」の院長インタビューです。院長・田原 俊逸先生の施術に対する想いなどをご紹介します。

第37回 白内障と眼瞼下垂

インタビュアー(以下F):先生こんにちは。放生会が終わって福岡の街も秋の気配が色濃くなってきました。
田原院長(以下T) :放生会はいつも秋の始まりって感じがするもんねぇ。
F:春のどんたく、夏の山笠、秋の放生会。福岡の祭りはどれも季節と共にあって、中に溶け込んでなかなか風情があります。
T:季節を肌で感じられるだけじゃのうて祭りでも感じられっていいよね。
F:秋になると、S・Wもあって休みが取り易くなって嬉しいです。
T:俺は反対に忙しいけどね。
F:S・WもG・Wに負けないぐらい手術したい人多いですよね。
T:そうやね。一週間ぐらい纏めて休みを取れる時ってそんなに多くないけんね。

親孝行

F:S・Wは名前に似てシルバー世代が多いんですか。
T:そうたい。ようわかったね。
F:名前もそうですけど敬老の日もあるんでしょう。先生のとこは紹介の患者さんが多いし、親孝行で両親や祖父母を連れて来てくれる人も少なくないって仰ってたじゃないですか。
T:よう憶えとったし、察しがいいね。誉めてやるよ。
F:ありがとうございます。先月号でシャベクリニックも丁度3年が過ぎましたから、先生に言われなくてもわかることが多くなってきました。高校の3年間よりいっぱい勉強した気がします。先生にお話聞くだけじゃなく、患者さん達と話したり、友だちも手術してもらったり私自身もフォトしてもらったりで結構、充実した3年間でしたよ。それにしても先生はいつも、いい結果をだしますよね。患者さん達が皆さん喜んで幸せ顔ですものね、いつでも。
T:ありがとう。それこそが俺のモットーやけんね。
F:ところで先生、親孝行っていうとやっぱりリフト関係ですよね。
T:そうたい。子供や孫にとっては、両親も祖父母もいつまでも若く元気でいてくれた方がいいに決っとうけんね。
F:一般的な頬や頸、額とかの若返り手術が多いんですか。

目の若返り

T:それもばってん、何故かこの時期は目の若返り手術が多いっちゃん。
F:目ですか。眼瞼下垂ですね。
T:上瞼はそうばってん、今年は下瞼の手術も多かったとよ。先ずは上瞼からいこうか。
F:はい。お願いします。
T:原因がどうであれ、眼瞼下垂は上方視野と側方視野(横の視野)がどんどん狭くなってくるったい。特にバスやタクシー、トラック等の運転手さん達は仕事に差し支えがでてきだす。現役の人はそげんなりゃ死活問題やけん大変とよ。実際にこのS・Wにも運転手さんが2人おんしゃあけんね。足腰が弱っとう人達も歩行に差し支えるようになるし見える範囲が狭くなるとは本当に困ったもんとぜ。白内障の手術をした人達もよう来んしゃあよ。視界がクリアーになって、その分余計に視野の狭さを実感されるみたいったい。これで視野さえ広がれば最高なんやけどって相談に来んしゃあ。視界がクリアーになって本来の視野も取り戻せたらそりゃ楽やし、安全やし、幸せやわね。白内障の人達って殆どが眼瞼下垂が始まっとう人達やけんね。
F:白内障と眼瞼下垂は対になってるんですね。片方の症状が現れたらもう片方も始まってるって思った方がよさそうですね。二つとも手術でしっかり改善できるものですし。もしかしたらそうなる前より視界も視野もよくなったりして。
T:そうやね。白内障の手術はビックリするぐらい視界がクリアーになるし、眼瞼下垂のそれは目が大きく開くようになって視野がワイドに広がるけんね。見え過ぎて戸惑う人もおんしゃあかもしれんね。
F:白内障は勿論、眼科で治してもらうとして、先生の専門は眼瞼下垂ですものね。下垂の原因は老化ですか。
T:大まかに言えば正解。一般的には老化による額と眼瞼の皮膚の弛み。それに眼瞼挙筋(目を開ける筋肉)の筋力低下が加わってる場合が殆ど。中には老化じゃなくて、生来、筋肉が弱い人もおんしゃあ。
F:瞼だけじゃなくて額の弛みもあるんですね。
T:そのとおり。ほら、眉を見ればようわかろう。眉全体の位置が下がって、眉尻が垂れてこうが。若い時は吊り目やった人が、だんだん優しい目になって終いには垂れ目になるやんか。そげなん風に額と眉、瞼が下がって弛んで眼瞼下垂になるったい。
F:先生はその弛みを取ってあげればいいわけですね。
T:うん。筋力低下が軽度の人なら弛みをなくしてやればよか。額の生え際か眉下で弛みを取るだけでん視野は相当広がるよ。
F:二重の線のところで手術することも多いんでしょう。
F:勿論。眼瞼下垂の筋力が弱くなっとう人は筋力強化もせないかんけんね。それに二重になりたい人や凹み目になっとう人も二重の線のところでする。弛みと筋力低下が、どのぐらいの割合で下垂に関わっとうか、そこんとこを間違えんごとしっかり把握してやらんといかん。それができんと術前より酷くなる場合もあるけん注意せんといかんよ。本来の眼瞼下垂は挙筋筋力低下による開瞼障害やけん、弛みを無視してそっちだけ手術してしまう医者が未だにおるったい。弛みも筋力もしっかりわかっとう経験豊富な医師によおっと相談せなばい。
T:そうなんですね。大きな原因が2つあってその割合をしっかり把握できないといけないんですね。勿論先生は大丈夫ですよね。
F:大丈夫くさ、任せとかんね。よおっと説明してやるけん相談に来んしゃい。序でに目の下の垂みや膨らみ、シワとってやれば、余計にすっきり視野が広がるばい。目の下側からも目の開きが悪うなって視野が狭くなることがあるとよ。
F:奥深いですね。未だ未だ知らないこともいっぱいありました。これからもよろしくお願いします。
T:任せときー。

 
-シティ情報福岡掲載-